伝統文化

海の女神が歌い舞踊る岡山県の阿智神社秋季例大祭

岡山県倉敷市美観地区の鶴形山の一角にある阿智神社。ここでは、毎年秋に阿智神社秋季例大祭が行われる。

そんな阿智神社に祀られているのが、海上交通の神「宗像三女神」。もともと阿智神社のある鶴形山は、瀬戸内海に浮かぶ島で、往来する船乗り達が海上安全を祈願していたとされる山だった。また、沖に出た船からもよく見え、方向を確認するための目印として重要な役割を担っていたという。そして、諸説あるが、明治以降、海上安全の神様である宗像三女神を祀ったという。

そこで、秋季例大祭では、宗像三女神に扮した女性3人が神の恵みに感謝し、舞を奉納する。

2018年に舞ったのは、澤田紗有美さん、角南晴佳さん、セレスタ宏美さんの3人。澤田さんは、「宗像三女神は海の神様ですので、海のように美しく透き通った歌声でお披露目したいと思います」と抱負を語り、そして、3人は本番に向け、歌と舞の練習を行ってきた。その結果、お祭り当日、3人は大勢の方に見守られながら立派に大役を果たした。

阿智神社の宮司・新井俊亮さんは、「鶴形山周辺の海は、昔から色んな方々の生活を支えてきましたので、海上の交通安全を守護する神様をお祀りしている宮司としても、海は非常に身近な存在であると思っております。そのため、お祭りもこの海も今後も大事にしていきたいなと思っております」と、お祭りと海への想いを語っている。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin岡山
協力:山陽放送株式会社

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