●水難事故が過去10年で最多!海や川で命を守るために最新データを読み解く
これから夏本番。海や川で遊ぶ機会が増える季節がやってきます。しかし、そんな“楽しい時間”のそばにあるのが、水難事故という見えにくいリスクです。警察庁によると、2024年の水難事故の発生件数は1523件と過去10年間で最多となりました。これは決して見過ごせない数字です。さらに、今年も夏休み前にも関わらず、すでに多くの溺水事故が発生。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として活動している「海のそなえプロジェクト」では、水辺の溺水事故について、報道記事をもとに独自の調査を行っています。その最新結果によると、2025年6月前半だけで24人もの溺水者が確認されました。
●大人も子どもも観て学ぼう!溺れにそなえる動画集
こうした事故を未然に防ぐために欠かせないのが、“そなえ”です。そして今、その“そなえ”を学べる手段として注目されているのが、映像コンテンツです。「海のそなえプロジェクト」では、日本ライフセービング協会や河川財団と連携し、観て学べるコンテンツを公開しています。たとえば、命を守ってくれるライフジャケットの正しい着用方法、また、溺れないための選択肢を増やすさまざまな浮き方、川で速い流れから離脱するための具体的な方法など、数多くの溺れ対策を視覚的に学ぶことができます。
●「浅いから安心」は大間違い?水辺の意外なリスクと回避策
また、溺れにつながるさまざまな状況を事前に知ることも重要な“そなえ”のひとつです。動画では、大きな浮き具から落ちて溺れるケースのほか、海での事故の原因として多い「離岸流」では、強い力で沖へと流される様子がわかります。さらに、川では、浅く見えるものの流れが速く、足をとられる恐れがある「早瀬」など、実際の映像で危険なシーンを知ることができ、万が一事故が発生した時の対処法も学習できます。
猛暑が予想されている今年の夏。事前に正しく“そなえ”て、安心・安全に海や川でのレジャーを楽しみましょう。