海ごみ

秋田県の海にまつわる人達が憂う海洋汚染

秋田県では、海にまつわる様々な人が、海洋汚染を感じている。八峰町で漁師をしている山本太志さんは、「死んだ魚が入ることもあるんですよ。高級魚の凄くイイ魚が死んだ状態ですごいニオイで。要するに魚も海水温の変化についていけてない」と話す。また、NPO法人白神ネイチャー協会の辻正英さんは、「藻場・海藻が全然なくなっている。岩が裸の岩」と嘆く。そして、男鹿遊覧透視船の代表取締役・古谷之彦さんは、「異常気象のせいなのか、海岸線のゴミの量も多くて驚いている。自分達が子どもの頃は今みたいな状態だった記憶はないです」と話す。

そんな海洋汚染の原因のひとつが、温暖化と言われている。そこで、秋田県では温暖化を背景に発生する問題に関して対策を行っている。そのひとつが、ブナの植林活動。鳥海山にブナを植える会の会長・須田和夫さんは、「広葉樹の森というのが、いかに大切かというのを強く感じて、22年前から植え始めた」と話す。豪雪や強い季節風に耐えられるブナの森は、1本でなんと10万枚から36万枚ほどの葉をつける。この葉が炭酸ガスを吸収して酸素を生産することで、地球の温暖化を防ぐ力を持っている。

さらに、それだけでなく、海の生き物たちにとっても必要不可欠だという。ブナなどの広葉樹の落ち葉が微生物や栄養を育む。その栄養が雪や雨によって、川や海に流れ込む。この流れ込む水が、海中のプランクトンや海藻を育成。そのプランクトンや海藻は貝や魚のエサとなる。ブナの森が貧しくなれば、海も漁場も貧しくなってしまうのだ。NPO法人白神ネイチャー協会の辻さんは、「しっかりした水が海に流れて来なければならない。良い水を海に流してもらおうと活動をしています」と話す。また、鳥海山にブナを植える会の会長・須田さんは、「コツコツと積み上げて、継続は力だということを信じていくということです」と活動の意義を語った。実際に、鳥海山にブナを植える会では、2017年の時点で4万本の植林を実施。植林に参加する人も増えているという。

秋田県漁業協同組合南部総括・象潟支所の支所長・宮崎仁志さんは、「自分達で出来ることをしていかないと海洋汚染の問題の根本は直らない」と、海洋汚染の問題は、海にまつわる人だけでなく、全ての人の努力が必要だと話す。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin秋田県」
協力:秋田テレビ株式会社

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