愛媛県・北条で行われる北条秋祭り。
このお祭りは、古くから行われている伝統のお祭りで、豊作・豊漁を願うもの。
豊漁を願っているように、北条は昔から海との繋がりが深い。その歴史は、平安時代、「源平の合戦」で活躍し、源氏と共に平氏を滅ぼした河野水軍にまで遡るという。
そんな北条で行われるこのお祭りでは、800年以上も前から続き、愛媛県無形文化財に指定されている「櫂練踊り」などが行われる。中でも、名物となっているのが、神輿みそぎ。これは、町内をまわってきた神輿を何度も川に落とす儀式。これによって、宮入り前に神輿を清めるのだという。その後、神輿は、夕暮れの海を櫂練りの船に先導され、鹿島神社へ宮入りとなる。鹿島櫂練保存会の宮内康輔さんは、「私達は海の恵みである海藻や魚貝類を美味しく食べさせてもらい、また癒しも与えて頂いていますから、海に感謝するこの海のお祭りを、未来永劫 続けていきたいと思っています」と、お祭りへの想いを語っている。
素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinえひめ」
協力:南海放送株式会社