海の体験機会づくり

今年は3000人もの青いサンタが集結!江の島を望む海岸でのビーチクリーンが10周年──「BLUE SANTA」に著名人も参加

●NPO法人 海さくらが行う「ブルーサンタ」とは?江の島発・海の日のごみ拾いプロジェクト

神奈川県の片瀬東浜海水浴場で「第213回 海さくらゴミ拾い BLUE SANTAごみ拾い2025」が、2025年7月21日に開催されました。海の恵みに感謝するために制定された「海の日」に実施された「ブルーサンタ」は、江の島を拠点にごみ拾い活動を行うNPO法人「海さくら」が始めたプロジェクトで、たくさんの青いサンタクロースが清掃活動を行います。「赤いサンタクロースは白い袋からクリスマスの日にプレゼントを渡す。青いサンタクロースは白い袋にごみを入れて未来の子どもたちに良い海を残していこう」と語るのは、海さくらの代表理事・古澤純一郎さんです。

●ブルーサンタ10周年で拡大!街でのごみ拾いから海の環境保全

この取り組みは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として毎年「海の日」に実施され、今年で10周年を迎えました。そこで、例年よりも規模を拡大し、今年は6月28日に東京・渋谷で、7月12日に神奈川・藤沢の“街”でもプレイベントを開催。海洋ごみの約8割を占めるといわれる街のごみをみんなで拾い集めました。

●柿谷曜一朗・つるの剛士・川村エミコ・スヌーピーらも参加したビーチクリーン

そして迎えた「海の日」当日。夕方の片瀬東浜海岸には、およそ3,000人の青いサンタクロースが大集合。子どもから大人まで、思い思いのスタイルで楽しみながらビーチの清掃活動を行いました。参加者は「(青いサンタが)すごいたくさんいて、Tシャツがかわいかったので良かった。子どももすごい楽しそうでした」、「見えないごみがいっぱいあるので、知らないうちにごみを出しているのだと感じた」と話しています。イベントには、多くの著名人やスヌーピーも参加。2025LTOプレイングアンバサダーで元サッカー日本代表の柿谷曜一朗さんは「たくさん人がいればたくさん拾える。だから僕らはそういう呼びかけをしてきた。まさかこんなにたくさん来てくれると思っていなかったし、もっともっと大きな力になっていくのではと感じている」と予想を超える反響に目を見張ります。ふじさわ観光親善大使でタレントのつるの剛士さんは「2018年から携わっているが、回を増すごとに人数も増えてきて、それと比例してごみもなくなってきて、どんどん海がきれいになってくるのを毎年感じる」と活動の広がりを実感していました。さらに、初参加となったお笑い芸人・たんぽぽの川村エミコさんは「初参加させてもらったことが本当に嬉しかった。ちょっとでも小さなごみでも拾おうと思って、微力ながらがんばった」と活動の意義を肌で感じたようです。

●環境意識を育む第一歩に──10周年の節目に海さくらが願うごみ拾いの形

この日、回収されたごみの量は108袋分(30リットルごみ袋)にのぼりました。代表理事の古澤さんは今も昔も変わらぬ大らかさで活動の広がりを見守っています。「海さくらは、みんなで気持ちがひとつ。そういった心地良い雰囲気が外にも広がっているのかもしれない。ごみ拾いをして、ある人はペットボトルをやめよう、またある人はごみを他の人よりも拾おうとか、それぞれに何か自分に合ったアプローチが始まるキッカケになればと思っていて、海の恩恵に感謝して楽しむ、その第一歩としては良かったのではと思う」
未来に豊かな海を残すため──青いサンタたちの挑戦はこれからも続いていきます。

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