美しい熊本県・天草の海
しかし、目に見えない異変が起きているという。
それが、海水温の上昇。天草の海水温は、この40年で1℃上昇している。その原因ひとつは、私達が化石燃料を使ったエネルギーを使用しているためだという。そんなこの異変は、様々な問題を引き起こしている。
そのひとつが、サンゴの白化現象。この現象は、水温が30℃以上になり、ある程度の期間が経つと、サンゴが白くなって、死滅する恐れが高くなるというもの。その他にも、以前は沖縄周辺の海だけで見られていたサンゴを食べ尽くしてしまう天敵・オニヒトデが大量発生している。
さらには、漁師たちも異変を感じとっている。
漁業関係者は、「昔は、イワシがたくさん獲れたんですけど、今はもうかなり減っていますね」と話す。実は獲れる魚が変化しているという。実際に、イワシの漁獲量は、1986年は2万トンだったが、2013年は、1700トンほどに激減。
天草の海で起こっている異変。私達も無関係ではない。
素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinくまもと」
協力:熊本朝日放送株式会社