熊本の海の安全を守っている組織のひとつが、熊本海上保安部。
最近では、船の衝突や転覆といった海の事故が増えているそう。そんな海難事故が発生した場合、海上保安部は、海の緊急通報118番を受け、24時間体制で、巡視艇やヘリコプターで急行する。
さらに、事故だけでなく、増加しているのが、違法操業や密漁。2012年には、100件ほどだったが、最近では、およそ2倍と年々増えている。実際に、鮮魚販売の関係者によると、漁師が持ってくる魚種も量も減っているそうで、密漁などは、漁業関係者にとって深刻な問題になっている。そんな密猟について、海上保安部では、巡視船、航空機と連携して取り締まりを行っている。過去には、中国籍・韓国籍の船に乗り込んで調査したことも。
また、海の安全を守るのは、海上保安部だけではない。民間の人達も協力!密入国や密輸入についてパトロールを行い、見つけた場合、海上保安部と税関に通報する。牛深警察署沿岸警備協力会の会長である松本幸徳さんは、「(密漁など)そういうのが入ってくると、日本の国が変わりますから。ちょっとでも助けになればなと思います」と話す。
そんな海を守る人達は、天草市牛深エリアでは、海上保安部巡視船、熊本県漁業取締船、税関の船、民間の沿岸警備協力会の船、民間の牛深海守会と、なんと5つの船団がパトロールしているのだ。
熊本の海の資源、そして安全を守るため、官民が協力して活動している。
素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinくまもと」
協力:熊本朝日放送株式会社