●史上初!海に囲まれた人工島での開催となった「大阪・関西万博」
10月13日にいよいよ幕を閉じる「大阪・関西万博」。これまでに2700万人以上が来場し、国内の万博としては最多となる158の国と地域が参加。各パビリオンも大盛況でした。
その会場となったのは、史上初めてとなる“海”に囲まれた人工島「夢洲(ゆめしま)」。今回の万博は「海」がひとつのキーワードとなっていました。会場は計画段階から「世界とつながる『海』と『空』」がテーマとなっていて、実際に随所で“海”を体感できる仕掛けが散りばめられています。
●海で世界とつながる!大阪湾を一望できる“大屋根リング”に“つながりの海”
例えば、今回の万博を象徴する「大屋根リング」。このリングの上を歩けるようにすることで、大阪湾を一望できる設計になっています。「スカイウォーク」と呼ばれる空と海とをつなぐ回廊は、夢洲ならではの光景です。また、会場南側に位置する「つながりの海」には、実際の海水が引き込まれ、噴水ショーが行われるなど、訪れる人々が“海”をより身近に感じられるよう工夫されています。来場者も「海が近いので、大屋根リングの上にいても下にいても風が吹くのでありがたかった」、「世界が(海で)つながっている感じで不思議な感覚」といった声が寄せられました。
●自然の循環を再現!アクアポニックス展示でも伝える“海との共生”
海洋立国を推進する日本らしい「海」を通して世界とつながる万博。地元・大阪が出展するパビリオンに併設された展示物にも「海」がありました。その“いのちの湧水(いずみ)”では、「アクアポニックス」といわれる循環型の栽培・養殖システムを展示。魚が出したフンなどを野菜が養分として吸収し、野菜がきれいにした水を再び魚の水槽に戻すというもので、この自然界の縮図ともいえるシステムを、地球をイメージした透明な球体で表現しています。
そして、数あるパビリオンの中でも、“海”をテーマにした2つのパビリオンがありました。