都内で「海プロ市」が、2021年10月16日に開催されました。このイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として行われた「海のごちそうフェスティバル」のステージプログラムのひとつです。海のごちそうフェスティバルは、「おいしい、以上に知ってほしい海がある。」をテーマに、食から海のことを知ってもらおうというもので、日本全国の海にまつわる特産物の販売やステージプログラムなどが行われました。
海プロ市は、静岡県、島根県、熊本県の漁港と中継を繋ぎ、各港から獲れたての海産物をリポート。さらに、海と食のクイズが出題され、都内会場の参加者が正解すると、各地の海産物がプレゼントされるという内容です。例えば、熊本県から出題されたクイズのひとつが「タチウオの特徴といえば、体の表面の銀色のキラキラ。このキラキラ成分は何に使われている?」というもの。この問題には小学生が「化粧品」と答えて見事正解。その他のクイズでも大盛り上がりとなり、「海プロ市」の名のごとく、まるで市場のセリのように参加者から手が挙がる状態に。参加した子どもは、「クイズに当たって面白かったし、魚のことが色々知れてよかった」と大満足していました。日本財団の常務理事・海野光行さんは、コンセプトについて「消費者には、誰がどういう想いで魚を獲っていて、どういう風に送られてくるかの過程を実感してもらいながら最後に食べてもらうと。そうすることで海に対する想いをはせて欲しいと思い、企画した」と言います。
海洋問題が深刻化する中、次世代に海の恵みを繋ぐためには、身近な「食」がキーワードなのかもしれません。