海の体験機会づくり

360度バーチャル映像で海を大冒険!ジンベエザメのブッチくんと学ぶドーム型の新コンテンツ──バーチャルオーシャンプロジェクトが「海の体験格差」解消へイベント開催

●VRや水中ドローンなどを活用し海体験を提供するバーチャルオーシャンプロジェクトの新しい海の授業

神奈川県にあるtvkハウジングプラザ横浜で、Virtual Ocean Project(バーチャルオーシャンプロジェクト)による「海の大冒険!ブッチくんと学ぶ探検ツアー!」が、2025年10月24日から10月26日まで開催されました。

Virtual Ocean Projectは、VRや水中ドローンなど最新のIT機器を活用して、誰でもどこでも海の中を体験できる機会を提供している取り組みです。

●子どもも夢中!足を踏み入れると360度の海中映像

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われた今回のイベントは、空気で膨らむエアドームに360度の海中映像を投影。ジンベエザメのキャラクター・ブッチくんがナビゲーターとなり、海の生き物や海洋問題についてのクイズだったり、ビニール袋を活用しての海を表現したりと、小さな子どもでも楽しく学べる内容となっています。Virtual Ocean Projectのプロデューサー・川坂勇太さんは「海に行くというのは子どもたちにとって非日常。エアドームを使うことで非日常を演出して、360度の海の中の映像に入ることで、より新しい海を知ってもらう」とその意図と狙いを語っています。そのほかにも、特殊な印刷技術で実際のウロコに近い感触を表現した、触って学べるパネル展示も行いました。体験した子どもたちは「楽しかった」「カメのオスとメスは環境の温度で変わることを知った」などと大満足だった様子。また、子どもたちの親も「海の中を見られる機会はないと思うので、バーチャルの世界で子どもたちが海の中を体験できるのは良い機会だと思う」と振り返っています。

●海の体験格差をなくすために──海洋教育をバーチャルを活用して広げる

さまざまなコンテンツで海の体験機会を創出しているVirtual Ocean Project。今後はもっと多くの場所で展開していきたいと言います。「子ども食堂や高齢者施設など、海の体験格差があるところを中心に、対象範囲を広げて授業を行っていくことで海の魅力や海の世界をいろんな人に伝えていきたい」と川坂さんは今後の展望を語っています。

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