●日本一の高校生ごみ拾いチームが決定!『日本財団「海と日本プロジェクト」スポGOMI甲子園2024・全国大会』開催!
『日本財団「海と日本プロジェクト」スポGOMI甲子園2024・全国大会』が、東京スカイツリー周辺で12月1日に開催されました。スポGOMIとは、ごみ拾いにルールを加えてスポーツ化した日本発祥の競技で、環境意識を高めながら競技の楽しさも追求した活動です。この日に行われたのは、地方予選を勝ち抜いた40都道府県のチームが東京に集結し、高校生ごみ拾いチャンピオンを決める大会。この活動は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として行われています。
●全国から41チームが集結!ごみの総量は423.49kg!
今回の大会には、過去最多となる41チームが出場。競技は、「CHANGE FOR THE BLUE!」の掛け声でスタートしました。そのルールは3人1組のチームが、「走らない」「ごみを分別する」といった21の注意点を守りながら、制限時間60分間でごみ拾いを行うというものです。得点は、拾ったごみの量と種類で決まり、例えば「燃えるごみ100gで10ポイント」「たばこの吸殻100gで50ポイント」というようにポイントが設定されています。このため、体力だけでなく、効率的なごみ拾いの作戦やチームワークが重要です。参加した高校生たちは、事前に練った作戦を活かしながら、全力で競技に挑みました。その結果、全チームで拾ったごみの総量は、なんと423.49kgにもなりました。これはひとりが出すごみの量に換算すると約15カ月分に相当します。
●優勝は埼玉県代表「クリーンLV2」!収集ごみ26.89kg、4542ポイントで圧勝!
栄えあるごみ拾い日本一に輝いたのは、埼玉県代表の県立川口工業高等学校「クリーンLV2」。収集ごみ重量は26.89kg、4542ポイント獲得と、2位に約900ポイントもの大差をつけての優勝となりました。チームのメンバーは「去年も自分は出場したのですが、3位という悔しい結果に終わったので、リベンジができてとても嬉しいです」と喜びを爆発させていました。
●全国各地で計831チームが参加!常連チームも多数!
6回目の開催となったスポGOMI甲子園は、831チームが参加。常連チームも多くなるなど、年を追うごとに広がりを見せています。スポGOMIを考案した日本スポGOMI連盟の代表・馬見塚健一さんはその広がりについて「実は今日、神奈川県の中学生2名が視察に来ていました。高校生になった時にスポGOMI甲子園に出たくて見学に来たと。そういうのを聞くと6年経って少しずつ広がってきたと感じる」と実感している様子でした。
●世界へ広がるスポGOMI!2025年にはワールドカップも開催!
年々拡大を続けるスポGOMIは国内だけに留まりません。来年には「日本財団スポGOMIワールドカップ2025」の開催が予定されていて、現在、日本各地、そして世界各国で予選が行われています。日本財団 海洋事業部 海洋環境チーム チームリーダーの廣瀬正典さんは「(スポGOMIに)参加した後は、ごみを見る目が変わったという声もよく聞く。スポGOMIワールドカップには、同じ価値観を持って世界の海洋ごみ問題に取り組める可能性を感じている。その一方で(スポGOMIは)スポーツでもあるので、ぜひ楽しんで参加してもらい、優勝を目指して頑張って欲しい」と期待を述べています。
●スポGOMIが生む未来への希望
今回のスポGOMI甲子園2024は、高校生たちの熱い戦いと環境への取り組みが融合したイベントとして大成功を収めました。「ごみ拾い」という身近な行動をスポーツ化したことで、楽しみながら地球環境に貢献できるスポGOMI。このムーブメントは、国内外でさらなる広がりを見せることでしょう。