伝統文化

元・日本代表や夜の世界からなぜ漁師に!?~日本全国ギャップのある漁師②新潟・山口~

日本には約13万人の漁業就業者がいて、各地でさまざまな漁師が活躍中です。その中には、意外すぎる経歴を持つ人や驚きの活動をしている人がいます。そのひとりが、新潟県の新川漁港で漁師をしている古俣治久さん(69歳)です。「漁師さんたちがみんな元気で、高齢でも頑張って現役を続けているのを見て、自分もそうできたらいいなと思っている。漁師の魅力は、海にいるとすごく元気になること」と話す古俣さんは、教員を定年退職後、漁師となりました。そんな古俣さんにはもうひとつの顔があります。それが、フェンシングのコーチです。日本代表として世界選手権に出場したほどの腕前で、ジュニア世代の育成に携わっています。フェンシングコーチと漁師の二刀流について古俣さんは「大変は大変だが、海に出ると疲れがスーっとなくなるのでやめられない」と語っています。

一方、山口県には全く縁のない世界から漁師になった人がいます。それが周防大島町の離島・浮島で働く畑田剛(49歳)さんです。2年ほど前、広島市からIターンで浮島に移住し、漁業就業支援制度を利用して漁師の仕事を学びました。そんな畑田さんの前の職場は、なんとボーイズバーです。広島での繁華街で20年以上、従業員・経営者として働いていました。浮島で漁師を目指したキッカケについて畑田さんは「中尾さんを頼って浮島に遊びに来ていた」と言います。かつては畑田さんと一緒に夜の世界で生きた先輩で、浮島で30年近く漁師を続ける中尾博行さんを頼って、夏になると毎年のように遊びに来ていたそう。その時に、漁体験をさせてもらったりしたことから、漁業や浮島での生活に惹かれていったとのことです。今後について畑田さんは「浮島の漁のことを色んな人に知ってもらいたい。そして、人生の終着地点は漁師もありだなと思う人が増えてくれて、新たに浮島に移住してくれる方が増えてくれるようなことを自分なりに発信して、島に貢献できたら」と語っています。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin新潟」 「海と日本プロジェクトinやまぐち」
協力:株式会社新潟放送 山口放送株式会社

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