海の体験機会づくり

水族館からのオンライン授業~オンライン謎解き「海なぞ水族館」に先駆けて行われた海洋問題の授業~

「ジンベエザメの生態と海洋プラスチック問題に関する特別オンライン授業」が、東京の世田谷区立用賀中学校で、2020年12月17日に行われました。この遠隔授業は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環で、大阪にある世界最大級の水族館「海遊館」など、全国6園館が参加する謎解きプロジェクト「海なぞ水族館」のリリースに先駆けて実施。「海なぞ水族館」とは、市場規模500億円ともいわれている「謎解き」をオンライン上で楽しみながら、「海洋問題」について学べるゲームです。

特別オンライン授業は、参加園館の「海遊館」が、用賀中学校の生徒たちに向けて、海洋問題への理解を深めてもらうために、海遊館で人気のジンベエザメの生態や飼育方法、東京と大阪の海について、そして、SDGsや海洋プラスチック問題などを講義。授業を受けた生徒は「ごみが広がっている写真は、普段見る機会がないので衝撃的だった。今後、ごみ拾いのボランティアがあれば、友達を誘って積極的に参加したい」と、海洋問題を考える機会になったようです。また、草開宣晶校長は「本校では、社会の変化に柔軟に対応できる力を持った生徒を育成することを目指している。その中で、SDGsを知るというのは、大変大きなことだと思っていて、今回のような遠隔授業は本当にありがたい」と言います。

「海なぞ水族館」を制作している海なぞ実行委員会の実行委員長・大嶋麻沙美さんは、「海なぞ水族館は、参加する6園館のメインの水槽をイラストなどで再現します。そして、水槽の生き物たちと会話をしながら、謎を解き進めていく。そのストーリーの中に海洋問題が組み込まれているので、遊びながら海洋問題を疑似体験して学ぶことができる。今はコロナ禍で旅行や出かけることが難しい時期だと思うが、海なぞ水族館で疑似体験してもらえれば」と、海なぞ水族館への想いと期待を語っています。また、授業を担当した海遊館の飼育展示部・普及交流チームは、「ひとりでも多くの人が、海やそこに暮らす様々な生き物の素晴らしさ、直面している問題を知り、素晴らしい海の環境を未来に残すために、何ができるのかを考えるキッカケになって欲しい」と、海なぞ水族館の意義を話しています。海なぞ水族館は、2021年1月7日から2月28日まで公開されています。

海なぞ水族館:http://uminazo.jp/2020/game/title

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