海ごみ

海がない長野県出身のプロサーファーが憂う海のプラスチック汚染問題

海無し県の長野県。
そんな長野県富士見町の出身でありながら、プロサーファーになったのが、北沢麗奈さん。彼女は、サーフィン好きの両親の影響から、中学3年生の時に本格的にサーフィンを始め、なんと高校3年生でプロに。現在は、2020年東京オリンピックの強化指定選手にまでなっている。

そんな彼女は、19歳で日本人初のアジア年間チャンピオンに輝くなど、国外の海でも活躍しているが、その中で深刻な海の問題を目の当たりにしているという。その問題とは、海のプラスチック汚染。「フィリピンとかインドネシアの試合に行った時とかに、プラスチックのペットボトルのゴミとかが、たくさん海に浮かんでいたりとか、ビーチに打ち上がっていたりしています」と北沢さんは語る。このプラスチック汚染は、世界の海で問題となっていて、なんと毎年800万トン余りのプラスチックが陸から海へ流出していると推定されている。実際に日本のビーチでも、砂の中に数多くのプラスチック片が見つかることがある。

そんな海のプラスチック汚染問題を間近で感じているのがサーファー達。プロもアマも環境意識が高いそう。「プロから率先してやっていこうよっていう気持ちで、試合の後でもプラスチックゴミを拾ったりしています」と北沢さんは語る。実際に、日本サーフィン連盟でも、全国の海岸でサーファーによるビーチクリーン活動に取り組んでいる

しかし、プラスチック汚染問題を解決するには、サーファーによる活動や海岸清掃だけでは難しいという。「目についたゴミは拾うとか、あとは川に流さないとか、そういうことをみんながちょっとずつやれば、海ゴミはどんどん減っていくと思います。そうなったら、みんなが気持ちよく海水浴が出来たりとか、海で遊べるようになるのかなと思います」と、全ての人の日頃からの取り組みが必要だと北沢さんは語る。

海が身近にある日本。
その海を守るために、私達にも出来ることは日常に数多くあるはず。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin長野
協力:株式会社長野放送

ad_pc_779

関連記事

  1. 生態系

    広島県の名物・牡蠣を救うかも!?海を耕す海底耕耘

    広島県の名物といえば、牡蠣。しかし、その牡蠣に問題が起こっ…

  2. 生態系

    日本一アマモ場が消滅している陸奥湾

    海の生態系を維持するために重要な働きをしているのが、海草の一種…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 世界初!渋谷でごみ拾いのワールドカップ開催!~「第1回スポG…
  2. 世界初!渋谷でごみ拾いのワールドカップ開催!~「第1回スポG…
  3. スポーツごみ拾いで昨年6位だった大分代表の高校生が念願の優勝…
  4. 歓喜に涙も!高校生が海の課題と想いをポスターに~「うみぽす甲…
  5. マルシェ・宿泊・現代の灯台守!灯台の利活用を考えるシンポジウ…
PAGE TOP