生態系

激減した松島湾の名物ハゼと数珠釣り

海の幸が豊富な宮城県・松島湾。
ここで行われているのが、ハゼを釣る伝統漁法。松島湾の名物であるハゼは、伝統料理の雑煮の出汁をとるのに地元では欠かせないものとなっている。伝統漁法は、数珠釣りというもので、特徴はエサ。釣り針を使わず、エサのアオイソメを数珠のように繋いで釣る。エサ自体が大きいため、大型のハゼを狙って釣り上げることが出来る。また、ハゼがエサを飲み込めないため、エサ交換をせず何度もでも釣れる。

しかし、名物のハゼに危機が訪れている。
実は、近年ハゼの水揚量が激減。多い時は8000kg近くも獲れていたが、2012年以降は、3分の1以下になってしまった。その原因は、水温上昇や、震災の津波の影響によって、ハゼの住処であるアマモ場が多く失われてしまったため。漁師の佐藤啓一さんによると、「昔は80艘から100艘の船が漁に出ていた。今は10艘もいない」と話す。また、ハゼが減ったことで、獲る漁師も少なくなってしまった。

そこで、ハゼのことを知ってもらうため、自身が立ち上げた「つながる湾プロジェクト」の中で松島湾とハゼ文化を体験する企画を行っているのが大沼剛宏さん。伝統漁法である数珠釣りなどのイベントを定期的に行っている。大沼さんは、「数珠釣りという名前は知っていても、体験したことある、やったことあるという人達がどんどんいなくなっています。そこで、色んな人に体験できるような機会をつくって、秋になったら松島湾に行って数珠釣りをするという風物詩になったらいいなと思って、活動を続けています」と話す。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinみやぎ」
協力:東北放送株式会社

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