生態系

危機に瀕していた秋田県の県魚・ハタハタ

秋田県の県魚、ハタハタ。
スズキの仲間で、秋田県では塩焼きで食べられたり、“しょっつる”という魚醤がつくられるなど、古くから愛されていた。

しかし、1975年を境に、急激に数が減少。1万7,000トンほどあった漁獲量が、1991年には、たった70トンになってしまった。ハタハタに関する調査・研究は、1980年代から県の水産振興センターで行われていて、激減したのは、海の環境の変化や乱獲など様々な要因があったからだという

そこで、ハタハタを守るために1992年から3年間の禁漁を実施。また、ハタハタが産卵・孵化しやすい環境を整えるため、海藻が生える土台“海藻礁”の設置など、海藻を増やす様々な取り組みを行った。そして、現在も、厳しい管理のもと漁業が行われている。

未来にハタハタを残すため、これからも努力が続けられていく。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin秋田」
協力:秋田テレビ株式会社

ad_pc_568

関連記事

  1. 伝統文化

    歌を通して海と歴史を伝える広島県が誇る日本三大舟歌

    広島県にある「音戸の瀬戸」。この海峡には、江戸時代から残る…

  2. 生態系

    【後編】海洋汚染と酸性化に切り込む14歳!海洋国際会議で起きた“拍手の瞬間”とは?

    ●日本で開催された海洋の国際会議に世界の専門家が集結 世界…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 高校生がユネスコ無形文化遺産「白石踊」を未来へ──「うみぽす…
  2. 「海と灯台ウィーク」直前!伊沢拓司氏や“お天気キャスター総選…
  3. 水中ドローンでブルーカーボン調査に革新!──誰もが海の環境保…
  4. ポルトガル館が伝えた「海を共有し守る」というメッセージ──閉…
  5. 海の万博でパビリオンが伝えた海洋プラスチック汚染やブルーオー…
PAGE TOP