生態系

私達が減らした砂浜を復活させるのも私達

新潟県の海岸は、ある課題を抱えている。それが、海岸浸食。

海岸浸食は、砂浜の砂が減っていき、陸と海との境界線が陸側へ後退してしまう現象。その要因は、複合的なもので、例えば、信濃川で行っている水害対策の工事によって、海岸へ流れてくる砂が減っていることや、天然ガスの採取によって起こる地盤沈下、その他にも、港の整備による砂の減少など様々だという。

しかし、これら人々の暮らしを向上させる取り組みが、皮肉にも海岸浸食を引き起こした。海岸浸食で、砂浜に棲む貝やカニなどがいなくなり、海水浴場が減少するなど、悪影響が及んでいる。

そこで、砂浜を復元する対策が取られている。
その工事は、砂が海へ流れ出ないように砂浜の周りを囲む。さらに、そこに砂を入れて、元あった砂浜のように復元している。また、海中に、海の中の潮の流れを抑える潜堤なども設置している。これらの取り組みによって、砂浜の回復が見られるだけでなく、海の環境にも変化が。カキやアワビ、サザエなどが棲みはじめ、豊かな海になってきているのだ。

安心・快適な環境の整備と豊かな海を守ること。その両立が求められている。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin新潟」
協力:株式会社 新潟放送

ad_pc_520

関連記事

  1. 生態系

    海と命の大切さを知るために養殖!東京・渋谷区の小学校にクエがやってきた

    2018年9月25日、東京都の渋谷区立加計塚小学校で、陸上養殖…

  2. 浜名湖に現れた猛毒のタコ

    生態系

    浜名湖に現れた猛毒のタコ

    南の海に生息し、猛毒を持つタコ、ヒョウモンダコが日本近海で確認…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 「海のごちそう?フェスティバル2024」開催!ごちそうの後の…
  2. LNG燃料船における安全訓練を第二海堡で実施~東南アジアの船…
  3. 優勝し東京代表となったのは⁉ 高校生23チームがごみ拾いでバ…
  4. 国内最大!洋上風力発電の訓練センターが長崎県に誕生~日本財団…
  5. 直木賞作家4人も参加!有識者が灯台について語り合うイベント~…
PAGE TOP