新潟県の海岸。
ここで目撃されているのが、ザトウクジラやオットセイ、アカウミガメ、リュウグウノツカイなどの浜辺に打ち上げられた海洋生物。こうした海洋生物が流れ着くストランディングが記録されている。
ストランディングとは、海洋生物が生きたまま、あるいは死体で海岸に打ち上げられたり、流れ着いたりなど、自力で本来の生息域に戻る事ができなくなること。
そんなストランディングについて記録したストランディングレコードを、新潟市水族館マリンピア日本海が、およそ30年間とり続けている。そのストランディングレコードの中には、日本海側では最北とみられるアカウミガメの産卵記録もあるという。
どのようにして記録をとっているかというと、「死んであがったものに関しては、必ず解剖して、出来る限り死因を突き止めようとしています。(また、)打ち上がった状況というのは、出来るだけ細かく記録をとるようにしていますね」と、同水族館の野村卓之さんは話す。
しかし、死因はわかることがあるものの、ストランディングの原因は不明だという。
それでも、記録し続けている理由は、「どんどん記録を積み上げていくことで、将来何かがきっとわかるだろう。何かの役に必ず立つと。それも水族館が果たすべき大事な仕事だと思っています」と野村さんは語る。
素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin新潟」
協力:株式会社 新潟放送