●全国42チームが東京に集結!過去最大のスポGOMI甲子園が開幕
東京・墨田区で、高校生たちが“スポーツごみ拾い日本一”を競う「スポGOMI甲子園2025」全国大会が、11月30日に開催されました。今回は地方予選を勝ち抜いた 42の代表チーム・126名 が集結し、過去最大規模の大会に。会場には競技前から熱気があふれ、熊本代表“Blue Sweepers”は「熊本県大会と同様に、ぶっちぎりで全国優勝を目指してがんばります」と語り、東京代表“ゴミュニティ”も「ほかのチームに負けないように、ごみをしっかり集めてがんばります」と闘志を見せました。
●高校生大会は7年目に突入!全国に根付いたスポーツごみ拾い
お馴染みの「CHANGE FOR THE BLUE!」の掛け声とともにスタートした今大会。そもそもスポGOMIは、ごみ拾いをスポーツとして捉え、拾った量とポイントで順位を競う日本発祥の競技です。高校生を対象としたこの大会は7年目を迎え、常連校も増えながら、いまやこの季節の風物詩として定着しています。今年も全国から集まった高校生たちが、日本一の栄冠を目指し、ひたむきにごみを拾い集めました。
●埼玉・川口工業が2連覇達成!勝因は“瓶・缶・ペットボトル作戦”
60分間の熱戦の末、頂点に立ったのは 埼玉県立川口工業高校の「クリーンLV0」です。この高校は、過去3度も優勝している超強豪校。今年は前年の優勝メンバーのひとりが、今年のチームでリーダーシップを発揮し、史上初となる2大会連続優勝という偉業を成し遂げました。回収したごみの量は31.94kgで、3,552.5ポイント を獲得。2位に大差をつけての勝利でした。メンバーは「瓶・缶・ペットボトルのポイントが大きいので、そこを中心に去年も(今年も)集めていました。先輩たちのその作戦を、今年はさらにクオリティを上げて実行できたのがよかったと思います」と振り返りました。また、スポGOMIの創始者で、この大会を主催する日本財団スポGOMI連盟の馬見塚健一常務理事は、勝因について「クリーンLV0は、“掃除部”という看板を背負っているので、負けられないという気持ちが強いのだと思う。あとは日頃から部活でごみ拾いをしているので、スポGOMIに一番大事な分析力も自然と養っているのかなと感じた」と語っています。
●海洋ごみの8割は“街”から──スポGOMIが担うアクションの重要性
今年の大会全体で回収されたごみは 348.39kg。海洋ごみの約8割は、街などの陸から流れ出ていると言われています。スポGOMIはその海洋ごみ対策の一環として行われています。日本財団スポGOMI連盟の玉澤正徳代表理事は、今後もごみ問題に取り組むきっかけとして、このスポーツごみ拾いを広げていきたいといいます。「海洋国家として、海に囲まれた日本から海を守るためのアクションのひとつとして、スポGOMIに取り組んでいこうというムーブメントを起こしていければ」と今後の展望を語りました。





