●世界初!自動運航できるコンテナ船が商用運航をスタート──新造内航コンテナ船「げんぶ」
自動運航が可能なコンテナ船が世界で初めて商用運航を開始すると、2026年1月30日、神戸ポートターミナルで発表されました。これは、日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」による取り組みです。
●AIが航路を判断、衝突回避や離着桟も自動化──世界最先端の自動運航技術
記者発表で日本財団の海野光行常務理事が「ブリッジ(船橋部)とエンジン(機関部)という船舶の運航に必要な機能を自動化した船は、今回の“げんぶ”が世界初」と説明した内航コンテナ船「げんぶ」は、無人運航船としてイチから設計され、約3年の月日をかけて新造されました。世界最先端の自動運航技術を結集したこの船は、目的地を設定すると、AIを活用したシステムが最適な航路を選択し、レーダーやカメラを活用したコンピュータービジョンなどをもとに、他船との衝突を避けながら自動で航行することが可能です。さらに、操船の中でも特に難易度が高いとされる港での離着桟についても、自動で行うことができます。また、エンジンなどの機関部については、ブリッジだけではなく、陸上からの遠隔監視や操作にも対応。げんぶの船長・遠藤達哉さんは「(船員の)ひとりひとりの当直中の負担が軽くなる。自動運航機能がついたら、ブリッジはひとりでいいかもしれない」と、現場で働く船員ならではの感想を述べています。株式会社イコーズが管理し、鈴与海運株式会社が運航するげんぶは今後、神戸から東京までの航路において商用運航下で自動運航を行いながら、運航データを収集。そのデータは国内外の自動運航船に関するさらなるルール策定に活用されていくとのことです。
●無人運航船の社会実装を加速──「MEGURI2040」が4隻同時の実証実験を予定
MEGURI2040では、船員の負担軽減や人手不足の解消、さらにヒューマンエラーによる事故の減少を目指し、無人運航船の社会実装をさらに進めていきたいとしていて、今回のげんぶを含む4隻が同時に自動航行する実証実験も、近く予定されているということです。




