都内で「第3回 世界海上保安機関長官級会合」が、2023年10月31日から11月1日に行われました。開会式で議長を務めた海上保安庁の石井昌平長官が「近年、地球規模の環境変化により、海洋においてさまざまな被害や脅威が拡大している。グローバル化する課題に対し、世界の海上保安機関同士の連携強化や対話の拡大がこれまで以上に求められている」と話したように、この会合は、世界の海上保安機関が協力・連携するための場として海上保安庁と日本財団が共催。3回目となる今回は、アメリカや中国など過去最多となる約100の国と機関の海上保安トップが参加しました。
会合の前日に行われたウェルカムレセプションには、岸田総理も出席。そして、2日間に渡った会合では、激変する世界情勢を踏まえ、さまざまな議論が交わされた模様です。その結果、世界長官級会合ウェブサイトの構築、海上保安国際人材育成のオンラインプログラムの継続などが決定されたとのこと。日本財団の笹川陽平会長は「今こそ未来の海のために力を合わせる時。関係機関が組織の枠を超えて連携し、直面する諸課題に取り組むべきだ」と述べています。