都内で「第59回 社会貢献者表彰式典」が、2023年7月31日に行われました。この式典は公益財団法人 社会貢献支援財団による中心的事業で、日本財団の助成を受けて毎年実施。社会貢献支援財団の安倍昭恵会長が「社会課題の解決を、行政だけに頼るのは難しい現状に見て見ぬふりをできない皆さんが行動を起こしている」と式典冒頭の挨拶で話したように、社会の各分野で功績を挙げた人を表彰しています。
今回は133の推薦の中から、委員長の内館牧子さんを中心とした表彰選考委員が選考。その結果、30組が表彰されました。日本財団の笹川陽平は「社会の中でなくてはならない活動を受賞者・団体が行っている。その取り組みを日本の社会全般に、あるいは世界にどのように広げていくかが大きな課題。私自身もそのためにまだまだ働かないといけないと実感した」と感想を述べました。
その受賞者の中で、初の快挙を達成したのが「フグ田サザエ」です。1971年の開始以来、初めてキャラクターが表彰されたのです。サザエさんは、2022年に日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の特別推進パートナーに就任。海について考える機会の創出に貢献している点が評価され、特別賞を受賞しました。海と日本プロジェクトの創設から関わっている日本財団の海野光行常務理事は「サザエさんの国民の認知率は、ある民間企業の調査によれば97%に達しているという。誰もが知っているサザエさんのようなキャラクターが、海へ人を繋ぐような結節点となってくれるのはすごくありがたい」と、受賞の喜びを語りました。サザエさんファミリーや長谷川町子美術館の川口淳二館長は、8月中や今秋など、今後も海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加するそうです。