生態系

小学2年生が最優秀賞!テーマはブルーカーボン~羽田空港で行われた「第2回 海洋インフォグラフィックコンテスト」~

東京・羽田空港にて「第2回 海洋インフォグラフィックコンテスト」が、2022年8月20日に行われました。このコンテストは、小学生が海にまつわる自由研究レポートを作成してエントリー。厳選された20人が、レポートをもとに、美術専門学校生と2人1組になり、情報をわかりやすく視覚化したインフォグラフィック作品をつくるというものです。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われています。

昨年に引き続き、2回目の開催となった今回は約100人がエントリー。その中から選ばれた20人の小学生と御茶の水美術専門学校の生徒がタッグを組み、およそ1カ月かけて作品を制作。そして、この日、その作品を発表しました。その結果、最優秀賞である日本財団賞に選ばれたのは、瀬之上綾音さんと中嶋彩夏さんのチームがつくった「CO2の新たな吸収源 ブルーカーボンで世界をリードせよ!」という作品。「ブルーカーボンは海の生物を通じて吸収されるCO2のことをいいます」と、今 注目されている「ブルーカーボン」をテーマに大人顔負けのレポートを作成し、プレゼンした瀬之上さんはなんと小学2年生です。受賞について瀬之上さんは「素敵な賞をもらえて嬉しかったです。私のレポートは文章量が多かったんですけど、彩夏さんがきれいにまとめてくれました。彩夏さんのおかげだと思うので感謝しています」と話しています。また、タッグを組んだ中嶋さんは「情報を整理してなるべく文字の数を減らしてイラストの幅をとれるようにという工夫をしました。今後は、いつかまたブルーカーボンにまつわる仕事をした綾音ちゃんと一緒に仕事ができたらいいなと思っています」と語っています。そのほかにも、サンシャイン水族館賞など計10組が表彰されました。そして、参加した児童はみな、自分のレポートが
大変身したことに大喜びしていました。特別賞を受賞した萩原竜誠さんは「こんなにコンパクトで簡単に見やすい形でまとめてくれてすごいなと思いました。すごい嬉しかったです」と言います。また、作品づくりを見守ってきた保護者は「この1カ月の準備だけではなく、今日この場に来て、参加した児童と審査員の先生方とのやりとりの中で生まれる情報を楽しみにしていた。今後の成長を楽しみにしたい」と語っています。審査員のひとりである日本財団の常務理事・海野光行さんは、参加した児童と専門学生には、今後も海洋問題に取り組んで欲しいと言います。「海の問題はさまざまな形であるが、今の発想とやり方で進んでいけば、海洋問題の解決に向けて大きな変化を起こしてくれると思う。思う通りに進んでいって欲しい」。

インフォグラフィック化したポスターは、今後 羽田空港に展示される予定です

ad_pc_1387

関連記事

  1. 生態系

    密着!最新水族館のお仕事~地元・福岡県民も知らない大切な取り組みとは?~

    「マリンワールド海の中道」は、福岡県福岡市東区にある水族館です…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 甚大な被害を受けた能登の漁業者に向けて「海の地図」で支援!─…
  2. 電柱点検から障がい者雇用まで!DEAが仕掛ける“ゲームをして…
  3. 水槽の中に職人技とAI・IoTを掛け合わせて「海」をつくる!…
  4. 世界の寿司職人が集結!「World SUSHI CUP」でリ…
  5. 海の中を覗いてみたら…ウニ・カニ・ナベカを発見!──神奈川・…
PAGE TOP