スポGOMIをテーマに制作されたアニメ「スポGOMI ワールドカップエキシビジョンマッチ編」の完成披露試写会が、都内で3月7日に行われました。スポGOMIとは、ごみ拾いにスポーツのエッセンスを加えた日本発祥の競技。近年は日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として、高校生ごみ拾い日本一を決める「スポGOMI甲子園」が開催されるなど大きな広がりを見せています。今回、世界初の試みとなったスポGOMIのアニメ化の意図について、日本財団の海野光行常務理事は「アニメという若者や子ども達が入りやすい形にして、海洋ごみ問題を一歩掘り下げられる、アクションに移せるようなモデルケースにできないかと考えた」と話しています。
アニメの舞台は、スポGOMIが世界中で大人気スポーツとなっている近未来で、物語は高校生が清掃活動に取り組みながら、成長を遂げていく青春ストーリーとなっています。総監督には「タッチ」などの青春アニメを手掛けてきた杉井ギザブローを迎え、主演を人気俳優の柄本時生が務めたほか、照井春佳、井上麻里奈、大空直美といった人気声優がキャラクターを演じました。さらには、日本財団の笹川陽平会長も、この作品で声優に初挑戦。試写会に登壇した井上さんは「ごみ拾いは楽しいものなんだと、この作品を通して私達も知ることができたので、色んな方に知ってもらいたい」と語りました。
アニメ化について、スポGOMIの創始者である一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブの代表理事・馬見塚健一さんは「中学生・小学生に向けての活動を広げていきたいと思っていたので、アニメを使ってキッカケをどんどんつくっていきたい」と言います。また、海野常務理事も「スポGOMIは世界で受け入れられる競技・コンテンツだと思う。今はアニメの世界が先行しているが、リアルな世界でも実現できるように馬見塚さんと色んな策を練っていきたい」と展望を語っています。
アニメ「スポGOMI ワールドカップエキシビジョンマッチ編」は、プラスチックの新法が施行される4月1日からアニメタイムズ、dTV、dアニメストア、U-NEXT、アニメ放題、ABEMAほかにて配信される予定です。