生態系

世界で最も北にあるサンゴがさらに北上中!?

和歌山県田辺市の沖合にある沖ノ島。
この周辺には、テーブルサンゴという種類のサンゴが広がっている。これは、サンゴ礁ほど規模が大きくはないサンゴ群集というもので、サンゴ群集としては世界で最も北の地域にある。

ところが、地元のダイバーによると、このサンゴが、北に広がっているという。実際に、国立環境研究所の調査によると、日本のサンゴ礁の面積が、最速で年に14kmずつ北上しているデータもある。その理由は、黒潮の影響や地球温暖化の可能性があると言われている。

そんなサンゴの環境の変化は、私達にも影響を与えるかもしれない。サンゴは、小さな魚の隠れ家になっている。そのため、サンゴが移動したり、無くなったりすると、サンゴを中心とした生態系そのものが失われてしまう。

その結果、水産物の水揚にも影響する可能性があるという。環境省 田辺自然保護官事務所の自然保護官・高橋優人さんは、「海の1℃の上昇はすごく影響が大きくて、魚の獲れる量にも影響は出るというのは間違いないです。そのため、将来的には、我々の食べている魚の分布がどんどん変わっていくことで、私達の生活も変わっていく可能性があります」と話す。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin和歌山」
協力:株式会社 テレビ和歌山

ad_pc_645

関連記事

  1. 生態系

    福井県小浜市に春を告げる魚・イサザを取り戻すために奮闘する高校生

    福井県小浜市に春を告げる魚・イサザ。イサザはシロウオとも呼ばれ…

  2. 生態系

    廃棄されるホヤを新グルメで救え

    宮城県は、養殖ホヤの一大産地。しかし、ある問題を抱えている…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 瀬戸内海に面する4県で一斉ごみ拾い!知事も参加しプラごみ・発…
  2. 海・川の“流れ”を再現!水難事故を防ぐ新教育プログラムを親子…
  3. 親子で見たい!動画で学ぶ水辺のそなえ|海のそなえプロジェクト…
  4. ミシュラン星シェフらが美味すぎるサステナブル料理を創造|小泉…
  5. 江の島を望む海岸に“青いサンタ”集結へ──元サッカー日本代表…
PAGE TOP