宮城県は、養殖ホヤの一大産地。
しかし、ある問題を抱えている。それが生産過剰状態。
もともとは韓国でも人気があり、大量に輸出されていた。しかし、震災による原発事故の影響で、韓国は輸入を全面的に禁止。県内の生産量は戻ったが、今度は生産過剰状態に。2016年は、およそ7,600トンも廃棄された。
そこで、宮城県産のホヤを多くの人に食べてもらうため、地元の生産者と連携しているのが、ホヤホヤ学会。ホヤホヤ学会は、ホヤの色々な食べ方を提案したり、ホヤを好きになってもらうためのイベントを企画したりしている。石巻市の谷川浜では、生産者の方達に、イベントで食べてもらうホヤレシピを提案した。イカ飯風のものは、“ほや飯”というメニューで、イカの代わりにホヤを使ったもの。カナッペ風の料理は、“ほやっぺ”というメニュー。クラッカーに蒸しほやとジャム、ハーブとピンクペッパーをのせたもの。ホヤ生産者の伊藤敏行さんは、「浜の人は、生か蒸しホヤしか知らない。こういう色んなモノを作って食べたことないと思う」と話す。レシピを提案したほやほや学会の会長・田山圭子さんは、「今回の廃棄に関しては、漁師さんが一番残念だったんではないかなと思っています。私自身ホヤが好きなので、国内で認知度が向上し、消費量が拡大して欲しいと思っていますので、漁師さん、消費者の皆さん、加工会社さん、一丸となって頑張っていきたいと思っています」とホヤについての想いを語った。
素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトinみやぎ」
協力:東北放送株式会社