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世界的コスプレイヤーら380人が雨風の中100kgのごみを回収!海へのプラごみ流出を全力阻止する「海ごみゼロウィーク」特別イベント

●「海ごみゼロウィーク キックオフ」都内で開催──コスプレイヤーや著名人が集結

海洋ごみ対策を目的とした全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼロウィーク」のキックオフイベントが、東京・有明で2025年5月31日に開催されました。毎年この季節の恒例となっているこの取り組みは、「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE (チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」を推進している日本財団が、海洋プラスチック問題の解決に向けた「Plastics Smart(プラスチック・スマート)」を推進する環境省と共同で実施しています。

あいにくの雨の中でも、中田宏環境副大臣をはじめ、海上保安庁や日本マクドナルド、環境意識とSNS発信力の高いコスプレイヤー、家族連れなど多彩な顔ぶれが集結。開会式では、中田副大臣が「2050年には(重量比で)魚よりも海にごみが多くなると言われている。それをしっかりと私たちは食い止めていかなければいけない。ぜひ皆さんにはプラスチック減らしていくことにご協力をいただきたい」と訴え、環境意識を高める必要性を強調しました。

●豪雨の中で拾ったごみは約100kg!“スポGOMI”初開催で大盛況

この日行われた目玉企画は、日本発祥のごみ拾い競技「スポGOMI」。制限時間内に拾ったごみの量、ごみの種類によって獲得した総ポイントを競う形式のスポーツで、今年の秋には2度目のワールドカップが日本で開催される予定です。そんなスポGOMIが、7年目となるキックオフイベントで初めて行われました。雨がふりしきる中、大人から子どもまで約380人が参加。スポGOMIの効果でいつにも増して楽しく活気あるごみ拾いに。その結果、拾ったごみの総重量は、なんと98.1kgにもなりました。

そして、白熱したごみ拾いバトルの結果、1位に輝いたのは、普段着で参加した社会人のチーム。高速道路わきのポイ捨て多発エリアで大量のごみを発見したそうで、なんと2位のチームの倍近くとなる総重量10.61kg、964.6ポイントを獲得し、優勝しました。参加者からは「(ごみを)見つけた時うれしかった」、「付け爪のポイ捨てとか意外なごみがありました。海洋汚染の原因となるごみをたくさん回収できて、とても貢献できた気がしています」、「子ども達にも日頃からごみを捨てないようにしようとか、落ちてたら拾おうとか、そういった意識が芽生えてくれたら」、「楽しかったのでまた来たい」という声が聞かれました。また、悪天候だからこそ新たな気づきもあったようで、アンバサダーを務めた人気コスプレイヤー・しらほしなつみさんは「今日みたいな雨風の強い日とかに海へと(ごみが)流れ着いちゃうと思うので、見えたら拾って、ちゃんとごみ箱に捨てようと思います」と話し、同じくアンバサダーを務めた世界的コスプレイヤーの麗華さんは「ひとりずつが意識を高めないとなかなか削減が難しいと思うので、気持ちの改善から進めていきたいと思っています」と語っています。

●ごみ拾いだけじゃない!クイズ&創作歌舞伎で海洋ごみ問題を学ぶ

イベントではほかにも、タレントの山内鈴蘭さんなどが参加した海洋ごみに関するクイズ大会も実施。解説を担当した日本財団の常務理事・海野光行さんは「今日学んだ、知ったことを明日も継続して続けていってもらえると、次世代へとつないでいく海を守っていくことになる」と語りました。また、コスプレイヤーによるランウェイショーや歌舞伎役者の中村橋吾さんによる海洋ごみ問題をテーマにした創作歌舞伎なども行われ、環境啓発とエンターテインメントの融合が印象的なイベントとなりました。

●人類の未来を左右する海洋問題。いま街でもできるアクションを

日本財団の笹川陽平会長は「海の環境が悪化すれば人類も生存できなくなる。みんなで“ごみを捨てない”努力をしていこう」と強く訴えました。

海ごみゼロウィークは6月8日の世界海洋デーまで続き、期間中は全国各地でごみ拾い活動が行われます。海洋ごみの約8割は、陸(街)から水路や川を伝って流れ出ていて、海洋ごみ対策には街の清掃活動が必要不可欠です。「街から海を守る」、その一歩が未来の海を変えるかもしれません。

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