浜名湖に現れた猛毒のタコ

生態系

浜名湖に現れた猛毒のタコ

南の海に生息し、猛毒を持つタコ、ヒョウモンダコが日本近海で確認されている。

ヒョウモンダコは、体長10cmほどで、小笠原諸島や南西諸島より南の太平洋からオーストラリアにかけての暖かい海に生息し、体表にまだらの模様がある。
唾液にフグと同じテトロドトキシンという強い毒があり、人が噛まれると2時間ほどで死亡してしまう危険性がある。

そんなヒョウモンダコが、静岡県の浜名湖で相次いで発見された。
2016年は、5匹以上が確認されている。
一体なぜ南国の危ない生き物が現れたのか?

その原因について、浜名湖を研究している体験学習施設ウォットの館長・加藤修さんは、
「地球温暖化、すなわち温度の上昇が原因の一つとして考えられ、
浜名湖でも見受けられてしまったのかなと思います」と話す。
地球温暖化によって海水温が上昇し、ヒョウモンダコが生息できる海域が広がっている可能性があるのだ。

そんな身近な浜名湖について知ってもらうため、ウォットでは定期的に講座を開催。
海の生態系が、温暖化で変化している可能性を伝えている。

浜名湖で確認されたヒョウモンダコは、
地球規模で起きている環境変化のほんの一端なのかもしれない。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin静岡県」
協力:株式会社テレビ静岡

ad_pc_186

関連記事

  1. 海ごみ

    秋田県の海にまつわる人達が憂う海洋汚染

    秋田県では、海にまつわる様々な人が、海洋汚染を感じている。八峰…

  2. 生態系

    広島県の名物・牡蠣を救うかも!?海を耕す海底耕耘

    広島県の名物といえば、牡蠣。しかし、その牡蠣に問題が起こっ…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. ポルトガル館が伝えた「海を共有し守る」というメッセージ──閉…
  2. 海の万博でパビリオンが伝えた海洋プラスチック汚染やブルーオー…
  3. 海に囲まれた“夢洲”で開催!大阪・関西万博が描いた「海でつな…
  4. 徳島・鳴門海峡で起こる魚種変化や食害魚、海ごみ問題に挑む!行…
  5. 海洋技術開発の脱炭素化を進めるために日本企業の先端テクノロジ…
PAGE TOP