調査

日本財団と東大が大量に発見!レアメタルを含む海底鉱物資源~「マンガンノジュール(マンガン団塊)」に関する調査結果の発表~

日本財団と東京大学が、南鳥島周辺海域における海底鉱物資源の調査結果を2024年6月21日に発表しました。

日本の最東端・南鳥島周辺の海域には、東京大学による2016年の調査によって、鉄やマンガン、電気自動車やスマートフォンのバッテリーに使われるレアメタルのコバルトなどが含まれる海底鉱物資源「マンガンノジュール」が、広範囲に分布していることがわかっています。そこで今回、47日をかけて詳細な調査を実施。その結果、マンガンノジュールが密集する有望な海域を特定しました。また、日本の排他的経済水域にあたる南鳥島周辺の海底100km四方に、約2.3億トンものマンガンノジュールがあると判明。調査に参加した東京大学大学院工学系研究科の中村謙太郎教授は「(密集域が)とんでもない広さなので、そこを隙間なくマンガンノジュールが埋めているのは、頭ではわかっていたが、実際に見てみるとこんなにあるんだとビックリした」と振り返っています。また、そのマンガンノジュールから取れるコバルトは、国内消費量の75年分に相当すると言います。その量について中村教授は「陸上にある資源と比べてみると、世界第3位の規模ぐらいのコバルトの量が存在している」と説明。

今後は、商業化を目指して、開発に伴う詳細な環境影響評価を実施。そして、早ければ 2025年度にも揚鉱実証試験に向けた準備を開始するとのことです。その実証実験では、1日当たり数千トン規模でマンガンノジュールを引き上げる予定だそう。日本財団の笹川陽平会長は、今回の結果について「日本が資源大国になれる可能性がある」と期待を述べています。また、同財団の海野光行常務理事は「どこにどのぐらいの品質のものがあるのかが把握できたということは、企業も入りやすい状況になってくると思うので、この鉱物資源を使った産業の機運づくりにも繋がっていくと思う」と話しています。そして、東京大学大学院工学系研究科 研究科長・工学部長 加藤泰浩教授は「マンガンノジュールの中に入っているコバルトやニッケルは経済安全保障上、極めて重要な資源になる」と語り、中村教授は「資源があるというのはすごく強い。日本もかつてジパング(黄金の国)と言われていて、昭和の時代も国内の銅鉱山で外貨を稼いでいた。再び経済を底支えできるというところで明るい希望になる。将来世代も含めて、すごく良いことだと思う」と日本の未来に明るい兆しがあるかもしれないと展望しています。

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