海の体験機会づくり

お相撲さんとサザエさんがビーチクリーン~片瀬東浜海水浴場で活動する「海と日本プロジェクト」と「海さくら」~

江の島のすぐ近くにある神奈川県の片瀬東浜海水浴場で、「どすこいビーチクリーン2023」が8月26日に行われました。このイベントは、NPO法人 海さくらと日本財団が海と日本プロジェクトの一環として実施しました。

「どすこいビーチクリーン」がスタートしたのは2015年から。海岸には、街や川から流れてきたごみや釘などが落ちていて危険なため、子ども達が安心・安全な砂浜で遊べるようにと、力士とのビーチクリーン活動を行っています。今回は大鵬道場 大嶽部屋所属の力士たちが参加。コロナ禍の影響もあり、今年は4年ぶりの開催となりました。さらに、海と日本プロジェクトの特別推進パートナーに就任しているサザエさん、そしてマスオさんも加わりました。参加したのは、アニメのオープニングで「どすこいビーチクリーン」が放送されたのがキッカケだそう。そして、清掃活動の後には、ビーチクリーンに参加した子ども達と力士が相撲を取りました。夏休み最後の週末に、子ども達は楽しい思い出ができたようです。

一方、同じ片瀬東浜海水浴場で、7月から日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として開催されているのが、「ちびっこBEACH SAVERパーク」です。「その名の通り、ビーチを守る子ども達の遊び場ということで船のアスレチックになっている」と語るのは、NPO法人 海さくらの白石あかりさんです。近年、子ども達の海離れが加速。日本財団の調査でも、子ども達の約4割が「海に親しみを感じていない」という結果に。そこで、「その調査結果に驚いた。そこで、子ども達に海に遊びに来てもらい、海に興味を持ってもらい、海を好きになってもらいたいという想いでこのパークをつくった」と白石さんはキッカケを話しています。

2018年からスタートした「ちびっこBEACH SAVERパーク」は、子ども達にまず5分間のビーチクリーンをしてもらい、その後、紙芝居で海洋ごみについて学習。それらを終えた子どもからアスレチックに入場できるようになっています。このアスレチックは、子ども達の成長発達を応援するという目的もあり、楽曲「パプリカ」のダンス監修や「おかあさんといっしょ」の体操コーナーなどを担当した国立大学法人山梨大学の中村和彦 学長が提唱する身体づくりに必要な動作を体験できると言います。その動作は36あり、アスレチックで掴む・登る・ぶら下がるなどの34の動作が体験でき、残り2つは海遊びとなっているとのこと。

このパークをつくった海さくらは、江の島周辺のビーチを拠点に、2005年から精力的に活動しています。そのため、今では「近所の人達も毎朝ビーチクリーンをしてもらえるようになり、海さくらとしてはとても嬉しい影響だと思っている」と白石さんは言います。そんな海さくらの今後について白石さんは「ちびっこBEACH SAVERパークは、来年も継続できれば実施して、子ども達の笑顔をたくさん見たい。ビーチクリーンも引き続き皆さんに思いっきり楽しんでもらえるような活動をしていきたい」。

ちびっこBEACH SAVERパークは9月3日まで毎日オープンしています。

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