イトーヨーカドー アリオ北砂店で、サザエさんと日本財団「海と日本プロジェクト」がコラボしたイベントが、2024年10月5、6日に開催されました。これは豊かな海を次世代に引き継ぐために、アクションの輪を広げていくことを目的としています。
2日間に渡って行われたイベントには、2022年から海と日本プロジェクトとタッグを組むサザエさんがファミリーで参加し、会場を盛り上げていました。また、射的やブックカバーをつくれるワークショップなど、さまざまなプログラムを実施。その中のひとつが、アップサイクルプロダクトの展示販売会です。これは海洋ごみ対策のために発足した複数企業をまたぐプラットフォーム「ALLIANCE FOR THE BLUE(アライアンス・フォー・ザ・ブルー)」による取り組み。展示されている全ての商品は、海洋プラスチックごみの約3割を占めると言われる使用済みの漁網を資源として開発・製造され、海洋ごみを付加価値の付いた商品に変える「アップサイクル」という試みで、「FUMIKODA」や「Aww」といった人気ブランドと協働したバックなど、さまざまにラインナップされていました。また、売り上げの一部を藻場再生プロジェクトへ寄付する取り組みも始めたそうで、ALLIANCE FOR THE BLUEの野村浩一代表理事は「豊かな海を将来世代に引き継ぐことをミッションとして活動している。その上で、海ごみを無くすこともひとつの課題。また、魚にとっての住処であり、卵を産む場所でもある藻場が減ってきている現状があるので、豊かな海を残すために藻場の再生にも注力していこうと考えている」と話しています。
そういったプログラムが行われる中、最終日にはトークショーも実施。魚の生態などをおもしろく紹介するテレビ番組でMCを務めるモデルでタレントの香音さんと、日本財団の海野光行常務理事が登壇。香音さんは魚を抱きかかえた写真について「番組で釣った“キツネフエフキ”という名前のお魚。だいぶ大きいお魚を釣り上げたということで、海に飛び込んじゃいそうなぐらい引きが強くて、釣り上げた時は本当に楽しかったです」などと海についてのエピソードを語りました。また、海野常務理事は不思議な見た目の魚の写真について「アニメのキャラクターみたいな感じですが、“ブロブフィッシュ”という名前で、別名『世界で一番醜い魚』」と深海生物を紹介。そのほかにも、ビーチの砂にプラスチックごみがどれぐらい混じっているかの実験、サザエさんファミリーも交えての子どもたちとのじゃんけん大会などを実施。また、この日は、全国のイトーヨーカドー店舗で集まった海と日本プロジェクトへの寄付金贈呈式も執り行われました。さまざまなプログラムが実施され、大きな賑わいを見せたイベントについて、海野常務理事は「サザエさんは、国民の97%が知っているという数字も出ているので、これまで海とは関わりのなかった方々も、サザエさんを通して海に入ってくると考えられます。ですので、今後もサザエさんファミリーとコラボレーションした事業を増やしていければと思っています」と語っています。