海の体験機会づくり

海がない足立区の公立小学校の児童が海体験~公立小学校への海洋学習・体験提供プロジェクト~

「公立小学校への海洋学習・体験提供プロジェクト」による「海体験プログラム」が、2024年7月11日に開催されました。このプロジェクトは、足立区・目黒区・練馬区と連携している取り組みで、学校教育において子ども達にリアルな海洋体験を提供しようというもの。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われています。

この日は、千葉県・南房総の海で実施。足立区立中川小学校の5年生50人以上が参加し、海を安全に楽しむ方法が学べる「海体験プログラム」が行われました。中川小学校の土屋和弘校長は「足立区は海がなく、なかなか海に来る機会がないので、子ども達には海を含めた自然について親しんで欲しいと思い、今回はこの企画に挑戦した」とキッカケについて話しています。プログラムでは、児童たちはライフジャケットやペットボトルなどを使って、「海に浮く」という感覚を養いました。参加した児童は「楽しく安全にできて、身のためになってよかったです」、「色んなもので浮けるんだなと思いました」と楽しく学べたようです。児童たちを指導していた内のひとり「南房総市大房岬自然の家」の神保清司所長は「『怖い』がちょっとだけ『楽しい』になり、(すぐに)『うおー楽しい』と海の中で変わることはわかっていました。だから、みんなを少し沖まで引いて連れていきました」と、安全に配慮した上で児童たちに海の素晴らしさを知ってもらう工夫をしたとのことです。中には海が初めてだという子もいましたが、「最初はうまくできるか不安だったんですけど、意外と楽しかったです」と良い思い出になった様子。引率した担任の先生は「海を身近に感じてくれたのではないかと思い、すごく嬉しい」と語っています。曇りがちなあいにくの天気でしたが、児童たちは楽しく海体験ができ、さまざまな学びがあったようです。その姿を見守っていたこのプロジェクトを企画・推進している小土井孝文さんは「怖いながらも楽しんだとか、安全に遊ぶためにはこうすればいいんだとかを考えるキッカケが与えられた取り組みになったのではないかと思い、すごく良かったなと思う」と話しています。

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