海の体験機会づくり

【前編】静岡県・清水港のコンテナターミナルで小学生がお仕事体験!~「こどもわーくin清水港2024」~

静岡県の清水港で「私たちの生活を支えるコンテナターミナルのお仕事をしよう!」が、2024年8月20日に行われました。このイベントは、子ども達に海の仕事を通じて、海を身近に感じてもらい、また、海の問題を自分ごととして考えてもらおうという「海のお仕事体験プロジェクト こどもわーく」のひとつで、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。

国際貿易港として活躍する清水港には、世界各地から運ばれたコンテナがびっしり。その港でこの日、子どもたちは物流のプロとして220年以上もの歴史を持つ「鈴与株式会社」の社員となり、港湾の仕事を体験します。まずは座学。ミニチュアの模型を使って、コンテナターミナルの役割について学びました。さらに、普段は立ち入ることができない岸壁へ移動。鈴与株式会社 コンテナターミナル部の次長・海野吉輝さんから「清水港に入るうちで最も大きな船は、小さいサイズのコンテナだと9,000個ぐらい積むことができる」といった大型コンテナ船を目の前にしての解説に、参加した小学生9人は興味津々の様子でした。その後、いよいよ実際の仕事を体験。「ゲートチェック」と呼ばれる点検業務を行います。空のコンテナの中に入り、汚れなどの異変がないかをチェック。並行して上からも点検しました。参加した児童は「コンテナの中に入って暗いところを体験したり、穴が開いていないかを確認するのがとても楽しかったです」、「ここで学んだことを伝えたいと思いました」と振り返っています。児童たちを指導した海野さんは「港の中に入ると、海や物流の現場といった景色が見られるが、それを知らない小学生や中学生はたくさんいる。身の周りのものがこういう物流を中心に動いていると肌で感じてもらうのがイチバンの経験だし、そういう一次体験をしてもらうことが子ども達への望みになる」とお仕事体験の意義を語っています。

子ども達にこうした体験を提供している企業や自治体は、いま海にどんな課題を感じているのでしょう? この日、清水港の別の会場では、海の未来について熱く語り合う大人たちのイベントも同時に行われていました。

後編に続く

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