伝統文化

海なし県・長野県安曇野市で行われる荒々しい船のお祭り

長野県安曇野市の穂高神社で、毎年9月に開催される御船祭り。このお祭りは、今年の実りに感謝するために行われるという。

そんな御船祭りの見どころが、御船のぶつけ合い。
神様に「御船」と呼ばれる美しく大きな船の形をした山車を、感謝の印として披露。さらに、「大人船」というとりわけ大きな2艘の御船を激しくぶつけ合うのだ。

しかし、長野県には海がない。
にも関わらず、なぜ船の祭りが伝えられているのか?実はこの地区の人は、海の民の末裔とも言われているため。穂高神社がまつっているのが、穂高見命という海の神様。この神様は、この地に移り住んできた海の民「安曇族」に深く信仰されてきた。もともと安曇族は北九州や朝鮮半島が本拠地とし、海運を行っていたという。そして、諸説あり、理由は定かではないが、およそ1500年前、この地に移住してきたと言われている。そんな歴史から船の祭りが行われているのだ。この海の記憶を伝えるお祭りについて、穂高神社の権禰宜である等々力良勝さんも「長野県も海と繋がってるんだなと思います」と思いを馳せる。

長野県の知られざる海との繋がり。
お祭りを通して今に伝えている。

素材提供:日本財団「海と日本プロジェクトin長野
協力:株式会社長野放送

ad_pc_788

関連記事

  1. 生態系

    密着!最新水族館のお仕事~地元・福岡県民も知らない大切な取り組みとは?~

    「マリンワールド海の中道」は、福岡県福岡市東区にある水族館です…

  2. 伝統文化

    元・日本代表や夜の世界からなぜ漁師に!?~日本全国ギャップのある漁師②新潟・山口~

    日本には約13万人の漁業就業者がいて、各地でさまざまな漁師が活…

おすすめ記事

  1. 海の生態系を支えるアマモの復活

最近の記事

  1. 深海魚愛あふれるプレゼンをした小学5年生が大賞!~「深海研究…
  2. 瀬戸内海の海洋ごみ問題解決へ延長して取り組み~日本財団と岡山…
  3. 運航中CO2排出ゼロ!世界初の船で実証成功~日本財団ゼロエミ…
  4. 書籍化に世界的な活動も視野!海ノ民話アニメ~「海ノ民話のまち…
  5. 海×3D!中学生離れしたスゴイ研究成果に専門家も脱帽!~「海…
PAGE TOP