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<p>ポストコロナ元年の夏。海や川でのレジャーが増えると予想されます。そのため、水難事故を防ぐための「そなえ」が必要だと呼びかけているのが、公益財団法人 日本ライフセービング協会の副理事長／教育本部長で成城学園の教諭でもある松本貴行さんです。 </p>
<p><a href="https://social-innovation-news.jp/?p=1558">前編</a>では、ライフジャケットについて教えてもらいましたが、今回のテーマは「万が一の対処法をしっかり身に着ける」。まずは、「浮いて救助を待つ」。海や川で溺れかけた時は、浮いて救助を待つのが助かるための対処法のひとつです。松本さんは「“浮く”ということは、呼吸を確保し、パニックにならないようにするための『溺れないための方法』」と言います。ただし、浮いて待つことが難しい自然環境や個性もあると松本さんは考えていて、「防波堤や岩場から落水した場合や、波が崩れているような場所で、何もせず手足を広げてじっと背浮きの姿勢で救助が来るまで待つことだけが最適解とは言えない。また、救助が到着するまで数十分ほどはかかるということを考えれば、“背浮き姿勢で待て”とだけ教えるのは違うのではないかと思っている。学習指導要領にも『色々な浮き方を技能として学ばせること』とある。また、学校現場では、生徒が主体的に学ぶ上で、個別最適な学びを提供することが課題とされている。その中で、『浮いて救助を待つ＝手足を広げる背浮き』という学びだけでは、浮くことの本質まで習得できず、『浮くことは難しい』で終わってしまいがちになり、個別最適な学びとなっていないのではないかと感じている」。実際にプールの授業でも、背浮きの姿勢をキープできる児童や生徒は少なく、3割から多くても4割程度だと言います。「これはコロナ禍で水泳学習がストップしたことも、起因していると思っている。泳ぎの苦手な子や低学年だとなおさら厳しい。プールですら沈んでしまうのに、波や流れのある自然環境で、さらには突発的な溺れという状況で、‟背浮きで救助を待て”とだけ教えるのは、ライフセーバーとしても現場の教師としても、子ども達の命に対して無責任ではないかと自身に問うことがある」と松本さんは考えています。だからこそ、事故防止へのそなえが最も大切であることを前提に、ライフジャケットの活用や‟色々な浮き方”を教えることで、溺れないための選択肢を増やし、「これならできる！」という自信につなげてもらうことが、命を守るための重要なポイントになるだろうと言います。では、具体的にどんな浮き方があるのでしょう。 </p>
<p>■手や足の動きを少し加える<br />
「着衣状態や浮きにくいと感じた時は、手で横に8の字（無限大の記号∞とも表現）を描くように水かき動作をする“スカーリング”を補助的に行うことで、より簡単に浮くことができる。何がなんでも背浮き姿勢で待つというよりは、手や足の動きが少し加わるだけで、もっと楽に浮けることも知っておくとよい」と松本さんは言います。また、背浮きの状態でイカのように泳ぐ“ライフセービングバックストローク”の方が、じっとしている時よりも呼吸を確保しやすいと話す児童・生徒もいるそうです。 </p>
<p>■波がある海では“立ち泳ぎ”が役立つ<br />
さらに、波があるような海では、“立ち泳ぎ”が役立つそうです。「立ち泳ぎは、手をスカーリングで水をなでるようにし、足は巻き足や踏み足、挟み足の動作をする。波風が強い時には、この立ち泳ぎを行い、『波が後頭部・背の方向から当たるようにする』ことで、呼吸が確保されやすくなり、視界も開ける。そうすると、救助を待つ上で非常に安心だし、気持ちも楽になる」と松本さんは話しています。 </p>
<p>■プールや浅瀬では“ボビングジャンプ”が効果的<br />
また、プールや浅瀬などでは水の底を蹴って浮く“ボビングジャンプ”という方法も効果的だとのこと。日本ライフセービング協会・救助救命本部の統計によると、溺水事故のほとんどは水深2m前後の水域で発生していて、波の高さも1m以下に集中しています。そのため、実は水の底を蹴れば水面に頭を出せる場合が多いのです。「まずは、ジャンプをして呼吸を確保。そして、落ち着いたところで呼吸ができる何らかの浮く姿勢をとるとよい」と松本さんは指南しています。 </p>
<p>■溺れている人を発見した場合は？<br />
では、溺れている人を発見した時は、どのような対処法があるのでしょうか。松本さんが「自分の身ひとつで救助に向かうのは非常に危険」と警鐘を鳴らしているように、鉄則は「救助者が水に入らない」こと。溺れている人は無我夢中でしがみついてきます。こうなると泳ぎに自信がある人でも、何もできず共に水の中へ沈んでしまう危険性があります。そこで、対処法としては「ペットボトルやクーラーボックスなど、周りに浮くものがないか探して、それをいち早く投げ入れる。あるいは、長い棒のようなものを差し出すことを試みる」と松本さんは言います。棒を差し出す場合は、引っ張り落とされないように、うつ伏せになるなど地面との接地面積を多くするのがポイントだそう。また、同時にいち早い“通報”も必要で、「消防や救急を呼ぶなら119番。海であれば118番も選択肢のひとつ。迷ったら119番、あるいは110番の警察でも構わない。その際、場所や状況を速やかに連絡しながらも、溺れている人を見失わないようにして欲しい。一度 見失ってしまうと発見が著しく困難になる」とのことです。 </p>
<p>こうした「そなえ」を身に着けた上で、海や川での体験は積極的に行って欲しいと松本さんは言います。「水辺は危ないと思われることのイメージだけが大きくなるのは、本意ではない。水辺の活動を通じて、自分の身はまず自分で守ることの大切さや、もっと自然環境のことを真剣に考えようといった学びが深まっていくと思うので、子ども達にはぜひたくさん関わって欲しい」。日本ライフセービング協会では、「<a href="https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/" rel="noopener" target="_blank">e-Lifesaving</a>」など、水辺のそなえを学ぶさまざまなコンテンツを発信しています。「そなえ」を正しく身に着けて、夏を安心安全に楽しみましょう。 </p>
<p>素材提供：日本財団「海と日本プロジェクトin青森県」　「海と日本プロジェクトinみやぎ」<br />
協力：株式会社青森テレビ　東北放送株式会社　</p>
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<p>ポストコロナ元年の夏。海や川でのレジャーが増えると予想されます。そのため、水難事故を防ぐための「そなえ」が必要だと呼びかけているのが、公益財団法人 日本ライフセービング協会の副理事長／教育本部長で成城学園の教諭でもある松本貴行さんです。 </p>
<p><a href="https://social-innovation-news.jp/?p=1558">前編</a>では、ライフジャケットについて教えてもらいましたが、今回のテーマは「万が一の対処法をしっかり身に着ける」。まずは、「浮いて救助を待つ」。海や川で溺れかけた時は、浮いて救助を待つのが助かるための対処法のひとつです。松本さんは「“浮く”ということは、呼吸を確保し、パニックにならないようにするための『溺れないための方法』」と言います。ただし、浮いて待つことが難しい自然環境や個性もあると松本さんは考えていて、「防波堤や岩場から落水した場合や、波が崩れているような場所で、何もせず手足を広げてじっと背浮きの姿勢で救助が来るまで待つことだけが最適解とは言えない。また、救助が到着するまで数十分ほどはかかるということを考えれば、“背浮き姿勢で待て”とだけ教えるのは違うのではないかと思っている。学習指導要領にも『色々な浮き方を技能として学ばせること』とある。また、学校現場では、生徒が主体的に学ぶ上で、個別最適な学びを提供することが課題とされている。その中で、『浮いて救助を待つ＝手足を広げる背浮き』という学びだけでは、浮くことの本質まで習得できず、『浮くことは難しい』で終わってしまいがちになり、個別最適な学びとなっていないのではないかと感じている」。実際にプールの授業でも、背浮きの姿勢をキープできる児童や生徒は少なく、3割から多くても4割程度だと言います。「これはコロナ禍で水泳学習がストップしたことも、起因していると思っている。泳ぎの苦手な子や低学年だとなおさら厳しい。プールですら沈んでしまうのに、波や流れのある自然環境で、さらには突発的な溺れという状況で、‟背浮きで救助を待て”とだけ教えるのは、ライフセーバーとしても現場の教師としても、子ども達の命に対して無責任ではないかと自身に問うことがある」と松本さんは考えています。だからこそ、事故防止へのそなえが最も大切であることを前提に、ライフジャケットの活用や‟色々な浮き方”を教えることで、溺れないための選択肢を増やし、「これならできる！」という自信につなげてもらうことが、命を守るための重要なポイントになるだろうと言います。では、具体的にどんな浮き方があるのでしょう。 </p>
<p>■手や足の動きを少し加える<br />
「着衣状態や浮きにくいと感じた時は、手で横に8の字（無限大の記号∞とも表現）を描くように水かき動作をする“スカーリング”を補助的に行うことで、より簡単に浮くことができる。何がなんでも背浮き姿勢で待つというよりは、手や足の動きが少し加わるだけで、もっと楽に浮けることも知っておくとよい」と松本さんは言います。また、背浮きの状態でイカのように泳ぐ“ライフセービングバックストローク”の方が、じっとしている時よりも呼吸を確保しやすいと話す児童・生徒もいるそうです。 </p>
<p>■波がある海では“立ち泳ぎ”が役立つ<br />
さらに、波があるような海では、“立ち泳ぎ”が役立つそうです。「立ち泳ぎは、手をスカーリングで水をなでるようにし、足は巻き足や踏み足、挟み足の動作をする。波風が強い時には、この立ち泳ぎを行い、『波が後頭部・背の方向から当たるようにする』ことで、呼吸が確保されやすくなり、視界も開ける。そうすると、救助を待つ上で非常に安心だし、気持ちも楽になる」と松本さんは話しています。 </p>
<p>■プールや浅瀬では“ボビングジャンプ”が効果的<br />
また、プールや浅瀬などでは水の底を蹴って浮く“ボビングジャンプ”という方法も効果的だとのこと。日本ライフセービング協会・救助救命本部の統計によると、溺水事故のほとんどは水深2m前後の水域で発生していて、波の高さも1m以下に集中しています。そのため、実は水の底を蹴れば水面に頭を出せる場合が多いのです。「まずは、ジャンプをして呼吸を確保。そして、落ち着いたところで呼吸ができる何らかの浮く姿勢をとるとよい」と松本さんは指南しています。 </p>
<p>■溺れている人を発見した場合は？<br />
では、溺れている人を発見した時は、どのような対処法があるのでしょうか。松本さんが「自分の身ひとつで救助に向かうのは非常に危険」と警鐘を鳴らしているように、鉄則は「救助者が水に入らない」こと。溺れている人は無我夢中でしがみついてきます。こうなると泳ぎに自信がある人でも、何もできず共に水の中へ沈んでしまう危険性があります。そこで、対処法としては「ペットボトルやクーラーボックスなど、周りに浮くものがないか探して、それをいち早く投げ入れる。あるいは、長い棒のようなものを差し出すことを試みる」と松本さんは言います。棒を差し出す場合は、引っ張り落とされないように、うつ伏せになるなど地面との接地面積を多くするのがポイントだそう。また、同時にいち早い“通報”も必要で、「消防や救急を呼ぶなら119番。海であれば118番も選択肢のひとつ。迷ったら119番、あるいは110番の警察でも構わない。その際、場所や状況を速やかに連絡しながらも、溺れている人を見失わないようにして欲しい。一度 見失ってしまうと発見が著しく困難になる」とのことです。 </p>
<p>こうした「そなえ」を身に着けた上で、海や川での体験は積極的に行って欲しいと松本さんは言います。「水辺は危ないと思われることのイメージだけが大きくなるのは、本意ではない。水辺の活動を通じて、自分の身はまず自分で守ることの大切さや、もっと自然環境のことを真剣に考えようといった学びが深まっていくと思うので、子ども達にはぜひたくさん関わって欲しい」。日本ライフセービング協会では、「<a href="https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/" rel="noopener" target="_blank">e-Lifesaving</a>」など、水辺のそなえを学ぶさまざまなコンテンツを発信しています。「そなえ」を正しく身に着けて、夏を安心安全に楽しみましょう。 </p>
<p>素材提供：日本財団「海と日本プロジェクトin青森県」　「海と日本プロジェクトinみやぎ」<br />
協力：株式会社青森テレビ　東北放送株式会社　</p>
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