海の体験機会づくり

熱源サミットの地・島根での海と学び~海を未来へと引き継ぐ者たち④「海と日本プロジェクトinしまね」と「熱源・武田祐子」~

日本財団が推進している「海と日本プロジェクト」は、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくために、2016年から全国各地で様々な活動を行っています。「海と日本プロジェクト in しまね」(島根県)で特に力を入れているのが、「子ども達に向けた少しレベルの高い教育」だと言います。海と日本プロジェクト in しまねのプロデューサー・土江基行さんは「オリジナルイベントなど様々な活動の中で、学校で体験できないような質の高い教育のカリキュラムを子ども達に提供している」と話します。今年7月に行われた隠岐の島でのオリジナルイベントでは、マリンレジャーだけでなく、特産のイワガキをテーマに、地域の経済や海洋環境について学ぶ体験学習を実施。その他にも、水槽の中に島根の海を作るワークショップや、水揚げされた魚を子ども達自らがさばくなど、様々な学びを提供しています。中でも注力しているのが、カリキュラムづくりで、「環境問題や水産業界などの専門家、そして、教えるという意味で教育のプロがコラボレーションしている」と言います。

海プロinしまねに教育のプロとして協力しているのが、大田市教育委員会で教育長を務める武田祐子さんです。「2018年から海と日本プロジェクトinしまねの教育アドバイザーとして、山陰の子ども達と一緒に海洋教育の活動に参加し、子ども達の学びをサポートする仕事をしている」と話す武田さんによると、プロジェクトの中には私たちが生活する上で欠かせない「学びのサイクル」が埋め込まれていると言います。「1つ目は『海に親しむ』ということから、相手と良い関係を結ぶ学びが。2つ目は『海の生き物や課題を掴む』ということから、相手をより深く知るという学びが。3つ目は『自分で考えて行動する』。これらは、大人も子どもも人生で出会う様々な困難を乗り越えていくために使える非常に重要なサイクルだと思う」と語っています。そして、武田さんが子ども達をサポートする上で重視しているのが、「ふるさとの視点」です。「例えば、私が住んでいる大田市には、世界遺産の石見銀山がある。その歴史を辿っていくと、海の果たす役割が非常に大きいことに気づく。このように、自分たちのふるさとの視点から海を学んでいくと、海と人々との関わりや想いが色濃くでる魅力的なプログラムになる」と武田さんは語っています。

そんな海の学びに力を入れている武田さんは、2021年11月11日と12日に出雲市で開催される「熱源サミット」に参加予定です。熱源サミットとは、海への「熱い」想いを持ち、社会を変える力の「源」となる人材である「熱源」が、全国から集結するイベント。そして、全国の熱源が取り組みを共有し、新たなムーブメントを起こそうというのが目的となっています。武田さんは熱源サミットを心待ちにしているそうで、「熱源の皆さんと出会えることが何よりも貴重な経験だと思う。また、熱源サミットに私達が目指す海のヒントがあると思う。そのヒントを持ち帰って形にしていきたい」と話しています。また、海プロinしまねも熱源サミットを活動に繋げていきたいと言います。土江さんは「今、出雲市内が熱源の皆さんの歓迎モードになっている。熱源サミットは海と日本プロジェクトの裾野の広がりに繋がっていくチャンスだと思っているので、活動の中に生かしていきたい」と語っています。

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